世界の自動車販売に占めるハイブリッド自動車(HEV)、プラグインハイブリッド自動車(PHEV)、電気自動車(EV)などの電動車の市場増加に伴い、駆動用モーターの需要も急速に高まっています。
近年では、電動車の高出力化、高効率化に対応するため、モーターに求められる性能、コストは厳しくなる一方ですが、その変化の一つに、モーター巻線が、丸線から平角線へ、集中巻きから分布巻きへとシフトしていることが上げられます。
サーミスタはこのモーター巻線の溫度監視に使用され、電動車の高出力化、高効率化、安全性において重要な機能を擔っています。
サーミスタもまた、巻線?方式の変化に合った仕様の提案が必要となってきています。
従來は、巻線の中に埋め込む方式でのサーミスタの取付けが可能であったため、円筒狀のサーミスタが主流でした。
SEMITECでは巻線の変化に合わせ、平角線に対して測溫性、応答性が優れた、小型のシートタイプのサーミスタの開発を進めております。
従來の円筒型タイプに比べ、被測定物の溫度変化に対して測溫追従性、過渡時における測溫精度ともに良好な結果が得られています。